// BOM card_100_005_00,2,43 START, SET_CARD_BG_IN,100005, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 死にたくない、と願ったのはいつからだっただろうか。 card_100_005_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 仏に身を捧げ、人のために生きるようになった後か、はたまたもっと前か。 card_100_005_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, とにかく、聖白蓮は死というものを恐れるようになってしまった。 card_100_005_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_005_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 「死にたいと願う人間なんて、 card_100_005_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_005_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 基本的にはいないはずですから」 card_100_005_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_005_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_005_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし、今のままでは死から逃れることはできない。 card_100_005_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 人間という生き物は刹那的に生き、そしてむざむざと終わりを迎えるものなのだから。 card_100_005_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, だから、死という終わりから逃れるためには、人間をやめるより他ない。 card_100_005_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 死というしがらみから解き放たれた、別の存在に変貌を遂げるしかない。 card_100_005_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_005_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 「幸いにも、 card_100_005_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_005_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 人間をやめる方法には心当たりがあります」 card_100_005_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_005_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 「きっと、たくさん責められるのでしょうね。 card_100_005_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_005_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, それも、今まで救ってくれた人たちから」 card_100_005_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_005_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 「しかし、私に躊躇ためらいなどはありません。 card_100_005_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_005_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 死という恐怖から解き放たれるのであれば、 card_100_005_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_005_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1,  糾弾、侮蔑に差別の苦しみなど card_100_005_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_005_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 些細なものなのです」 card_100_005_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_005_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, そして心優しき僧侶は、人としての道を捨てることにした。 card_100_005_00_31 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,