師を超えるべく、日々剣の修行に励む魂魄妖夢。 今日は白玉楼の庭に舞う、紅葉を切る修行中のようだ。   「紅葉ぐらいは簡単に斬れます。
問題はどう斬るか、どう斬れたか……」  
妖夢の放った斬撃によって、 切り開かれた紅葉の葉から火花が散る。   「火花を散らせ、炎を纏う。
これが紅葉の剣術……」
「……という技を考えてみましたが、
実用性はあるのでしょうか」  
「まあ、きっとこれも何かの役に立つはず。  今日はこの技をより高める
修行をすることにしましょう」  
姿を消した師の背中を追いかけ、 まだ見ぬ至高の剣技を編み出そうとする妖夢。 その想いはいつかきっと師に届くかもしれない。