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面霊気である秦こころが所有する数多の面は、その数だけの感情を司っている。
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喜んでいる時は女の面を、怒っている時は般若の面を。
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悲しんでいる時は姥の面を、そして楽しい時は火男の面を。
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しかし、彼女が今どんな気持ちなのかを一目で判別できる者は、そう多くはない。
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その理由はいたって簡単。
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彼女が気分によってどれだけ面を付け替えようとも、彼女自身の表情が変わらないからである。
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「失礼な話だ。
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我々はこんなにも感情豊かだというのに。
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見て分からないなどとは情けない。
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……やはりこのままではいけないな。
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我々にも感情があるということを、
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皆に知らしめねば!」
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かつて、こころは幻想郷の人々を巻き込んだ大々的な異変を起こしたことがある。
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その時の異変は過失によるものだったが、今回は故意的に騒動を起こすことにしたようだ。
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「面の付喪神がいつまでも無感情だと
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勘違いされているのはよろしくない。
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博麗の巫女には怒られてしまうかもしれないが、
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これもすべては我々のため。
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我が全六十六種の面を以て、人々に我々の
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感情豊かさをとくとご覧いただこうではないか!」
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次から次へと面を切り替えながら、こころは仰々しい騒動への決意を新たにする。
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だが、そういう今も彼女の表情は依然変わることはなく、
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高笑いをするが目が笑っていない、なんとも不気味な存在と化していた。
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