// BOM card_100_018_01,2,62 START, SET_CARD_BG_IN,100018, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「さあさあ、これが喜びの面、 card_100_018_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1, そしてこっちが怒りの面だ！ card_100_018_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 　目を逸らさないで、ちゃんと見なさい。 card_100_018_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1, この翁の面はフレンドリー。 card_100_018_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 　つまり今、 card_100_018_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 私は満面の笑みを浮かべているということよ」 card_100_018_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_018_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 人里にやって来たこころは、道行く人を手当たり次第に捕まえ、自身の面を見せびらかす。 card_100_018_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 六十六種の面をいちいち切り替え、そのひとつひとつを手に取って、懇切丁寧に紹介していく。 card_100_018_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 「驚く時は獅子口の面を、真面目な時は狐の面を。 card_100_018_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, どうして狐が真面目なのかって？ card_100_018_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 　うぅむ、我々に言われても分からない。 card_100_018_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 狐がどこか黒幕っぽいから……とか？」 card_100_018_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_018_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 思ってもみなかった質問にこころが首を傾げる間に、すっかりみんな逃げてしまう。 card_100_018_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1, こころが自分でそれっぽい答えを見つけた頃には、道のど真ん中にぽつんとひとり。 card_100_018_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 「逃げられてしまったか……でも、こんなに丁寧に card_100_018_01_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_30 SET_CARD_TEXT,1,1, あれだけたくさんの人に説明したのだ。 card_100_018_01_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 　きっと、我々の感情を card_100_018_01_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 理解してくれる人が増えているはず。 card_100_018_01_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 　次の能では、観客に今の感情を card_100_018_01_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 当ててもらう遊戯を取り入れてみることにしよう」 card_100_018_01_39 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_41 SET_CARD_TEXT,1,1, ただのひとりも、こころの面がどういう感情を持っているのかを理解できていないのだが、 card_100_018_01_42 SET_CARD_TEXT,1,1, 自分にできることは全てやったと満足したのか、彼女は女の面を被ってご満悦の様子。 card_100_018_01_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_018_01_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……しかし、そろそろ表情を変える練習でも card_100_018_01_45 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_46 SET_CARD_TEXT,1,1, した方がいいのかな？」 card_100_018_01_47 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_018_01_48 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_018_01_49 SET_CARD_TEXT,1,1, そう言って、こころは自分の頬をぐいっと両手で引っ張った。 card_100_018_01_50 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,