「うさぎは昔、空を飛んでたの!」   古くからの伝承である因幡いなばの白兎。 和邇わにを海に並べ、その上を跳んで海を渡ろうとしたという。   そして、何を隠そうその兎こそが因幡てゐ本人であったりする。 信じるか信じないかはあなた次第だ、となる眉唾物の話だが……。 もしもそれが本当ならば、かなり高齢のはずである。
「私を見つけに竹林に来ても無駄だよ!」   てゐを見つけられれば、四葉のクローバー四十枚くらいの幸運が訪れる、らしい。 また、月光に照らされたその笑顔は非常に愛くるしく、見る者を虜にしてしまうだろう。 竹林は来る者を拒まず、ただ迷わせる竹林の森で、 迷いの果てにてゐを見つけられたなら、それもまた幸運であると断言できる。 因幡いなばの白兎は竹林の奥深く、永遠亭で来たるあなたを待っている……かもしれない。   「汚い金でも蔵は建つのさ」   幻想郷では詐欺まがいの商売も行っており、仲間の鈴仙に怒られることもしばしば。