「期待になんて誰が応えてやるもんか!
私はどこまでも、期待外れな妖怪なのさ!」
天邪鬼は人の心を見計らい、あえてその逆の行為を行うひねくれ者だ。
その所業は、軽微な悪戯から甚大な災害まで幅広いが、
少なくとも正邪は一度「幻想郷をひっくり返し」、
そして「幻想郷全体に指名手配がかかった」、とんでもない妖怪である。
「一度や二度の失敗ぐらいで折れたりしない」
時には世界を滅ぼす凶悪な兵器を、時には次元を超越する古代道具を。
ズルに卑怯に反則に、使えるものは何でも使う。
だって、正邪は弱者だから。弱者はルールに縛られない。勝つためなら何でも許される。
幻想郷で最も弱い天邪鬼は、幻想郷で最も強い大妖怪たちに後ろ指差されながらも、
叶えたい野望に、目指したい夢に手を伸ばす。
「さあ、弱者が見捨てられない楽園を築くのだ!」
弱者の弱者による弱者のための革命を始めよう。
――Are you ready?