// BOM card_100_038_00,2,47 START, SET_CARD_BG_IN,100038, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「ふふっ……綺麗な花……」 card_100_038_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_038_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 貧乏神である紫苑に訪れた、ちょっとした幸福。 card_100_038_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 春に咲くハルジオンは「貧乏草」とも呼ばれるが、その見た目は見る人によってはとても愛らしい。 card_100_038_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_038_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 「摘むのは可哀想だし、こうして愛でていよっと」 card_100_038_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_038_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, ハルジオンの花をつんつん、とつつきながらその感触を確かめる紫苑。 card_100_038_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 優しく笑う彼女は、とてもではないが最強最悪の貧乏神には見えない。 card_100_038_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_038_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……うぅ。そう言えば今日は card_100_038_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_038_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, まだ何も食べてなかった……」 card_100_038_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_038_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 「お腹空いた……。 card_100_038_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_038_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, でもこの花を食べるなんて私には出来ないよ」 card_100_038_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_038_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 「花のように、土から栄養を取ることが card_100_038_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_038_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 出来たらなあ……なんて」 card_100_038_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_038_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_038_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 貧乏神でもさすがに土は食べられない。 card_100_038_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 貧乏神として生まれた自分を呪いつつ、今日も紫苑は小さく溜息をつく。 card_100_038_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 来る日も来る日も貧乏な彼女は、何をやっても裕福になれない。 card_100_038_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_038_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 「はぁ……お花を愛でてもお腹は膨れない……」 card_100_038_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 「でも、心が満たされるぐらいは…… card_100_038_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_038_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 許して貰えるかな……?」 card_100_038_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_038_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_038_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 例え金銭的に貧乏だとしても、心までは貧乏になりたくない……。 card_100_038_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 花を前にそんなことを考えてみる紫苑だった。 card_100_038_00_35 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,