「あたいは最強の氷精チルノよ!  どんなヤツが出てきても、
あたいがカチンコチンにしてやるんだから!」  
霧の湖に生息している、氷を司る妖精チルノ。 春夏秋冬関係なく、年がら年中身体から冷気を出している彼女の周りは いつでもどこでも冬の如き寒さだという。
「あたいに近寄ったヤツは
みんな青ざめた顔で離れていくの。
 つまり、あたいの強さに
震え上がって逃げ出したってことよね!」  
自身の強さを全く疑うことはない。 ある意味純真、ある意味単純。まさに子どものように、彼女は真っ直ぐなのである。
「それにしても暇ねえ。闘う相手もいないし、
このままじゃ溶けちゃいそう」
「ねえ、あんた、蛙を凍らせるよりも
楽しい遊びを何か知らない?」  
しかし、どこまでいっても彼女は何事も深く考えないただの妖精なので、 ついついその場の勢いに流されてしまう。 もし彼女と出会ったのならば、何かひとつ、面白い遊びを教えてあげると良いだろう。 遊びの最中に氷漬けにされる覚悟があるのならば、だが。