「よし……良い出来上がりね」   完成した人形を手に取り、微笑ほほえアリス。 人前では見せないような表情も、人形相手には躊躇ためらいなく見せる。   「……何かしら? 今人の気配がしたような」   ふと、家の中に響く物音。 アリスは、何者かが訪れた痕跡に気付く。
「もしかして、魔理沙かしら?
また勝手に人の家を……」   魔理沙が散らかしたらしい本を片付ける中……ふと、アリスは恥じらいを覚えた。   「……まさか、私が人形を作っているところ、
見られたのかしら……?」
「のぞき見なんて趣味が悪いわね……。
さすがにやめて欲しいのだけど」