「永琳様と輝夜様の一番弟子。  師匠に雑用を押し付けられまくっている
下働きの鈴仙・優曇華院・イナバよ。
 長いから鈴仙で構わないわ。  よく効く薬の訪問販売をしてるから、
どうぞご贔屓にお願いね」
もともと月の兎だったが、今は永遠亭で暮らしている鈴仙。 その言葉通り、現在の彼女は下働きの呼び名に恥じない程に多忙な生活を送っている。   「輝夜様のお世話に永琳様のお手伝い。  迷いの竹林に生息している妖怪兎たちの管理に
永遠亭の炊事洗濯その他諸々。
 ほかにも異変の調査に他勢力とのやり取りに……
うん、やっぱり私って忙しすぎるわね。とほほ」
彼女がそこまで多忙を極める大きな理由としては、 押しの弱さもそうだが、あまりにも誠実かつ善良なところが挙げられる。 要するに、頼まれたことを断れない気質なのだ。 ……しかし、ほかの玉兎と同様に、好奇心旺盛で、陽気で、調子に乗りやすい一面もある。   「がんばってて偉いね、ですって? え、えへへ。  もっと褒めてくれてもいいのよ?
だって私はがんばっているんだから!」  
もしも彼女と出会ったら、労いの言葉をかけてあげよう。 きっと、とても喜んでくれるはずだ。