「さあ、鶏の地位向上へ向けて、
今日も頑張って行きましょうか」
ニワタリ神である久侘歌は
鶏たちが単なる食料として扱われない世界を目指して、活動している。
「はぁ……昔はもっと敬われていたんですけどね。
人間たちの考えも随分変わってしまいました」
遙か昔、鶏たちが神の遣いとして丁重にもてなされていた時代を思い返す。
あの頃はよかった。ああ、今じゃ丸焼きにされて、むしゃむしゃ食べられる始末……。
「あんな時代がまた来ればいい。
いえ、私たちの手で作り上げなければ」
「とはいえ、
今日の所はすることが特にありませんね。
早く休んで明日に備えるとしましょうか……」