「誰とも関わりたくなんかない。
私は誰にも邪魔されず、
静かに平和に過ごしていたいだけなのよ」
今までは、ずっとそう考えていた。
だが、打ち出の小槌の後押しを受けた今こそ、増長しすぎた人間に解らせる時。
「早速現れたわね。私を退治しに来たというの?」
雑魚と侮り嘲笑ってきた人間を、今こそ血祭りにあげる時だ。
「今の私は絶好調よ。頭を見る度うなされよ!」
……勝負は一瞬。
気づいた時には、柳の下には頭が一つ、転がっていた。
「な、なによあんた。強いじゃないの」
「そ、その紅白装束……
もしかしてあんた、博麗の巫女!?
は、ははー!もう逆らいません、ごめんなさい!」
紅白巫女を見かけたら何も考えず頭を垂れよ。
柳の下の生首は、後にこう語ったという。