「私はにとり、河童のにとりだよ」
大きなリュックを背負い、にとりは今日も技術の開発に勤しむ。
「何か面白い事ないかな?
……そうだ! 無いなら作ればいいじゃん!」
幻想郷にある最先端の技術は、主に河童によりもたらされたものが多い。
射命丸の愛機であるカメラも、河童たちの技術によるものだ。
スカートに付いている大量のポケットやリュックサックの中には、
開発や製作に使う工具や材料が詰め込まれているとされるが、真偽の程は定かでは無い。
「何よ。ショバ代払ってるんだし
文句言われる筋合い無いでしょ」
開発にはお金がかかる。
その為に露店を構えて稼ぎに精を出す事もある。
可愛い顔とは裏腹に、腹黒い面もあったりするが、
それもまたにとりの魅力の一つという事にしておこう。
「頭の上にお皿はあるのかって? それを聞くのは
レディに歳を聞くのと同じだよ!」