「私のポリシーは、人も妖怪も神も仏も全て同じ
という事」  
いつからそう考えるようになったのかは、分からない。 白蓮が魔法使いになったきっかけは、きっと弟の命蓮が死んだ時。 それからは死なないように、強くなれるように、身体強化の魔法に心血を注いだ。   「死ぬのは、怖いから」   人間を辞め、魔法使いとして身を立てた大昔の僧侶。それが白蓮だった。 僧侶であった頃の法力を捨て、魔力に頼る事になり、 やがて若返りと不老長寿の力を手に入れた。
「私に破れたからと言って、
気に病む必要はありませんよ」  
大阿闍梨だいあじゃりとも呼ばれる白蓮は、僧侶らしからぬ武闘派でも知られている。   「ガンガン行こうぜ! でしたっけ?」   彼女が止まる事はない。その命に、終わりが与えられぬ限り。