幻想郷でまた異変が発生した。 守矢の巫女はまず情報を集めに行き、博麗の巫女はどうにでもなると欠伸をひとつ。 そして、霧雨魔法店の店主はというと……。   「待たせたな! どんな異変もバッチリ解決、
博麗の巫女よりもスピーディで
 きめ細やかなサービスが自慢の
魔理沙様の参上だぜ!」
情報収集なんてまどろっこしい。誰かに任せるなんて性に合わない。 風よりも速く犯人を探し出し、嵐よりも激しく場を掻き乱す。 それこそが彼女、霧雨魔理沙流の異変解決術である。   「どんな事情があるにしろ、異変は異変だ。
罪は償え。主に私の成長と名声のために!」
構えるは光り輝く八卦炉はっけろ。跨るは空を自在に飛び回る竹箒。   「弾幕ごっこの準備はオーケー?
なに、まだ心の準備ができてない?
 大丈夫、大丈夫。やってる内に身体が温まりゃあ
心も勝手にエンジンかかるさ!」

「もうこれ以上は待たないぜ。
急がないと霊夢が来ちまうからな。
 え? もう後ろに来てるって?
心配するな、ただの見間違いだよ。
 そうでなければ他人の空似さ。
今回の主役は、この霧雨魔理沙だ!」  
さあ始めよう。霧雨魔理沙の名をとどろかせる、派手で過激な異変解決を。