「ふふっ、どうかしら妖夢? せっかくだから
奮発して新しい水着を用意したのだけど」
「はい。よくお似合いですよ、幽々子様。
とても魅力的に見えます」
幻想郷に最近できた噂のプールに集う、白玉楼の二輪の花。
幽々子と妖夢はこの日のために用意した水着で楽しいパーティを開いていた。
「妖夢もよく似合っているわ。
とっても可愛らしくって……。
ふふっ。素敵じゃない、わざわざ用意したの?」
「か、可愛いだなんてそんな……
幽々子様と一緒にプールに行く以上、
私も多少は見栄えをですね……」
「まあ……そんな風に気遣ってくれるなんて……。
私も奮発した甲斐があるわね」
「お世辞ではありません!
本心から言っているのです」
「それなら尚更嬉しいわ。
私も妖夢に負けないぐらい、
これからも魅力的でいなくちゃ」
開放的な格好をしているからか、いつもよりもテンション高めの妖夢。
そんな彼女を見て、幽々子もたまにはこういう催しをするのも悪くない……と思うのだった。
「さあ妖夢、パーティはこれからですよー。
思いっきり跳んだりはねたりしましょう」
「と、跳んだりはねたりですか……?
プールでそういうのはほかの方に迷惑では?」
「何を言ってるのよ、妖夢。
今日は私とあなただけの貸し切りよ?
心ゆくまでふたりきりで楽しみましょう」
「あっ……はい! 幽々子様!」