「わあ、美味しそうな飲み物ですね、幽々子様!」
「ふふっ、このプールの名物らしいわ。
妖夢もどう? 美味しいわよ~」
「えっ……あの、幽々子様?
新しい物を注文するのではないのですか?」
「いいじゃない。
私が飲んでいる物をお試しに一口……さあさあ」
「そそっ……そんな恥ずかしいですよ……。
幽々子様の物に口を付けるなんて……」
「そうねえ……確かにちょっと
はしたないかもしれないわ。ごめんなさいね~」
「ああっ、いえ……そうではなく……!」
顔を赤らめた妖夢はそっと幽々子のグラスを受け取る。
「い、いただきます……!幽々子様の物を……!」
「あらあ……無理しなくていいのよ~?」
「いえっ! 無理などしていませんから!
幽々子様の物が良いのです!」
「そう……? ならさっそく、召し上がれ」
「はっ、はい……っ! んっ……んんっ……!」
「まあ、そんなに一気に……。
どう、美味しい? 妖夢?」
「美味しいです……っ!
幽々子様の優しい味がします」
「柑橘類の爽やかな味がすると思うのだけど……」
「美味しいです……っ!」