「少し羽目を外してみました」
普段は露出の少ない装いの白蓮。
だが今日は、艶あでやかな肢体を惜しげもなくさらし僅かな面積の布しか身に纏まとっていなかった。
「日焼け対策もバッチリです」
普段は命蓮寺にて尼を生業としている、真面目な白蓮。
そんな彼女の、ガンガン攻めまくっている水着姿に、太陽すらも熱をあげるというものだ。
「よろしいですか皆さん?
太陽は平等に私達を照らし、
空は平等に私達の上に広がり、
海は平等に皆を受け入れる。
これぞ完全完璧な平等というものです」
水着と説法。
浮かれているのか真剣なのか、なんともアンバランスな組み合わせは、
曲者揃いの幻想郷においても異様な光景であり、見る者の目を楽しませた。
しかし……。
「何事も一睡の夢。
それはまるで散り広がる水の飛沫
……とお話はここまでにして!
パーッと遊びましょう!
弾けることも命の輝きです!」
さすがの白蓮も、燦々と照りつける太陽の下での説法は、無粋だと感じたのかも知れない。
素足で大地を蹴り、輝く水面に飛び込んでいく白蓮。
その姿もまたキラキラと輝いていて、実に眩しかった。