// BOM card_100_116_00,2,47 START, SET_CARD_BG_IN,100116, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「この里もずいぶん健康な人間が増えてきたわね card_100_116_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_116_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, いろいろ薬を作った甲斐があったわ」 card_100_116_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_116_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_116_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 人里の薬屋を遠目に眺めながら、永琳はそっと微笑む。 card_100_116_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 幻想郷で生きていくことを決めた彼女は人間向けの薬を作って販売している。 card_100_116_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 月の技術で作られた薬は効果てきめんで、不治の病すらたちどころに回復させてしまう。 card_100_116_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, ただし永琳自身はそれを誇ることなく、鈴仙たちを通じて卸しているので card_100_116_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 里の人間たちに名は知られていない。 card_100_116_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_116_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 「人間の命は限りがあるけれど、 card_100_116_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_116_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 怪我や病に苦しむ人生はとても悲しいと思うわ」 card_100_116_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_116_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 「私にできることはこれぐらいだけれど、それでも card_100_116_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_116_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 人が楽しそうに過ごしている姿はいいわね」 card_100_116_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_116_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_116_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 永琳は人間たちが薬を求める姿を見て、満足げに笑う。 card_100_116_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 用事を済ませ、主のもとへ帰ろうとしたとき、ふと人里で蔓延る流行病はやりやまいの情報を耳にした。 card_100_116_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_116_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 「はぁ……妖怪も厄介だけれど、 card_100_116_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_116_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 病はそれ以上に厄介な存在ね。 card_100_116_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_116_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1,  早く屋敷に戻って、 card_100_116_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_116_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 鈴仙と薬の調合でも始めましょうか」 card_100_116_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_116_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_116_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 罪を背負い月の都を追われた永琳だが、ここではひとりの薬師として里の人々に慕われている。 card_100_116_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, そんな余生を選んだことに未練はなく、こうして人々の役に立っているというのも悪いものではない。 card_100_116_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼女は幻想郷の住人として、確かな居場所を手に入れていた。 card_100_116_00_35 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,