// BOM card_100_120_00,2,64 START, SET_CARD_BG_IN,100120, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「少しよろしいですか？　輝夜」 card_100_120_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_120_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「なあに、永琳？　今行くから少し待っていて」 card_100_120_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_120_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 月明かりが差し込む夜の永遠亭。静かに休んでいた私の元に、そっと永琳がやってくる。 card_100_120_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_120_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ふふっ、実は今日人里でこんな物を card_100_120_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 見つけたの。どうかしら？」 card_100_120_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_120_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 私に向かって微笑む永琳。その手には綺麗なかんざしが握られていた。 card_100_120_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 「へえ……綺麗ね！とっても手が込んでいるわ。 card_100_120_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 月の技術には及ばないけど……なんてね」 card_100_120_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_120_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 「気に入った？　懐かしいわね、こうやって……」 card_100_120_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_120_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, そう言って永琳は私の頭をそっと撫でるようにしながら、かんざしを彼女にさす。 card_100_120_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_120_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 「昔は、つけてあげたこともあったわね。 card_100_120_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, ……よくお似合いですわ、姫様。お綺麗です」 card_100_120_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ちょ……ちょっと……恥ずかしいわよ……　 card_100_120_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, もう子供じゃないんだから……」 card_100_120_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_120_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 「変わりませんよ、幼い頃からずっと。 card_100_120_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, いつまで経っても貴方は美しいまま。 card_100_120_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 　この瞳も髪もずうっと変わりません…… card_100_120_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, きっとこれからも……」 card_100_120_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_120_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, いつもは従者として一歩退く永琳だが、こうして揶揄からかってくるときもある。 card_100_120_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……あなただって変わらないわ。いつだって card_100_120_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 私がして欲しいことを一番にしてくれるんだもの」 card_100_120_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_120_00_47 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_120_00_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 目があったまま、ずっと言葉のやりとりをしている。 card_100_120_00_49 SET_CARD_TEXT,1,1, こんな静かな夜は、ふたりきりで昔に想いを馳はせるのも悪くは無いのかもしれない。 card_100_120_00_50 SET_CARD_TEXT,1,1, そんなことを考えながら、私の髪を撫でる永琳の手に身を任せてみるのだった。 card_100_120_00_51 SET_CARD_TEXT,1,1, 恥ずかしいような、懐かしいような、不思議な感覚……。 card_100_120_00_52 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,