「ずいぶん自信満々に言うじゃん。だったら
あんたのお手並み拝見させてもらうわよ!」
「上等。なら私はあなたを取材させてもらうわ。
私の手腕を思い知るがいい!」
両者一歩も引かず、お互いの記者としてのプライドをかけた戦いが幕を開けた。
「射命丸文さん! 今のお気持ちはいかがです!」
念写専用の変わった形の写真機でカシャカシャと連写しながらはたてが文に詰め寄る。
だが、普段外に出ないはたての動きは、文から言わせれば素人同然だった。
「ずいぶんと初々しいスポイラー記者ですね、
挙動がぎこちない!
引きこもってたツケが回ってるんじゃないですか?
どう思われますかねはたてさん!」
「動きが遅いって? だったら見せてあげる!
私の能力を応用した連写、ラピッドショットを!」
立て続けに切り取られていく弾幕に対抗し、文は負けじと持ち前の撮影の腕を見せつける。
一進一退の攻防が繰り広げられる中で、両者はともに笑っていた。
はたても文も、実の所、互いのことを認め合っているのだ。
「負けないんだからー!」
「私だって負けてあげませんよ!」
認め合ったライバル同士の戦いは、まだまだこれからだ。