「さぁて!美味しいネタを発掘しに行こうかな!」   幻想郷の腕利きブン屋、射命丸は羽を広げ大空へと飛び立つ。   「お? やってるじゃん! ネタ見っけ!」   遠くの空にチカチカと光る弾幕の嵐。 射命丸は舌舐めずりをし、愛機の写真機にフィルムを高速装填する。 同じブン屋であり念写使いであるライバルとは違い、射命丸はネタの鮮度を重視する。
「少しでも活きのいいネタを撮らないとね!」  
パシャリ! パシャリパシャリ!  
僅かなロスも許されないとばかりに、射命丸は連続でシャッターを切り、弾幕の嵐を切り取って行く。 迸ほとばしる弾幕、煌きらめくフラッシュ。 千変万化せんぺんばんかな目の前の情景は、射命丸にとって宝そのもの。   「これが私の! ファストショットだ!」   全てのシーンを写真に切り取るべく、フィルムを次々に入れ替えながら射命丸は不敵に笑った。