// BOM card_100_140_00,2,68 START, SET_CARD_BG_IN,100140, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「なんですか針妙丸？　これはきびだんご……？ card_100_140_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, はあ、まあ頂けるのであれば素直に card_100_140_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 受け取りますが……ひとつだけ言わせてください」 card_100_140_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 「私は犬ではありません、狛犬です！ card_100_140_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, あくまで犬役で、本当の犬じゃありません！」 card_100_140_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_140_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, そしてそれを口にすると……嬉しそうに尻尾を振り始めた。 card_100_140_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_140_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あっ！　美味しい！　美味しいです！ card_100_140_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, このきびだんご、とっても美味しいです！」 card_100_140_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, その姿は、もはやただの犬だった。 card_100_140_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_140_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 「うーん……。鬼退治の機運を高めるために card_100_140_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 　桃太郎一行になりきるのは良いことです。 card_100_140_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, でも、きびだんごを用意はしなくても……」 card_100_140_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_140_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, こういうのは形が大事、と針妙丸が言う。するとあうんは悩んだ表情をした。 card_100_140_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_140_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 「きびだんごはとても美味しいのですが、 card_100_140_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, なんだか犬のように餌付けされているようで……」 card_100_140_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし端から見れば彼女に狛犬らしい威厳はあまりない。せいぜい忠犬がいいところだ。 card_100_140_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_140_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……なんですか？きびだんごをちらつかせて。 card_100_140_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, え、餌付けをしようとしても無駄ですよ！ card_100_140_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 　私にだって誇りがありますからね！ card_100_140_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 決して食べ物に釣られたりなど……っ！」 card_100_140_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_140_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 必死に反論するあうんだったが、その視線は針妙丸の持っているきびだんごに釘付けだ。 card_100_140_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 「え……ええと…… card_100_140_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_47 SET_CARD_TEXT,1,1, 別にきびだんごに釣られたわけではありません。 card_100_140_00_48 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_49 SET_CARD_TEXT,1,1, 　私は針妙丸たちに協力しつつ card_100_140_00_50 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_51 SET_CARD_TEXT,1,1, 大事なものを取り返しに行くまでですからね！」 card_100_140_00_52 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_140_00_53 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_140_00_54 SET_CARD_TEXT,1,1, きびだんごを頬張るあうん。 card_100_140_00_55 SET_CARD_TEXT,1,1, その最中も尻尾がぶんぶん揺れていることに、彼女が気付く様子はない。 card_100_140_00_56 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,