「パンプキン~パンプキン~♪
かぼちゃの行進どんどん進め~♪」  
満点の星空の下、クラウンピースは大量のお化けカボチャを引き連れて空を飛ぶ。   「妖精のみんな~準備はいいかな~?♪」   クラウンピースの呼びかけに、引き連れていたお化けカボチャが一斉にキャハキャハと笑いだす。 大きなカボチャをくり抜いて、仲間の妖精たちに入ってもらえば特製お化けカボチャの出来上がり。
「おっかし~♪ おっかし~♪
おっかしはお~いし~♪」  
地獄の妖精であるクラウンピースは、この世での出来事にとんと疎い。 だが、今回は違う。 とあるツテから幻想郷で大きなイベントが行われるという情報を得たので、 わざわざ仲間の妖精たちを引き連れて地上に現れた。
「コスチュームもばっちり
しっかりチェンジしたし!
 これで悪戯をすればお菓子がもらえるんだよね?
いいな~最高だなぁ~!
  そりゃあたいたちも気合いが入るってもんだ!
ねぇみんな! やってやろうじゃない!」  
誰がクラウンピースにハロウィンの情報を伝えたのかは分からないが、 どうやら少し間違って伝わってしまっているようだ。