// BOM card_100_157_00,2,65 START, SET_CARD_BG_IN,100157, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「右良し、左良し…… card_100_157_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 何の異常もなし。 card_100_157_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 今日も平和で何より」 card_100_157_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_157_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 天狗たちの住む妖怪の山を見回る椛。白狼天狗である彼女の仕事ぶりは、どんな天狗よりも立派だ。 card_100_157_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, だが、妖怪の山に立ち入る者などそうはいないので、彼女の熱意はちょっと過剰とも言える。 card_100_157_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, そんな椛の背後に、ゆらりと姿を見せる謎の影。 card_100_157_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_157_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 「いつもながら精が出ますねえ。　 card_100_157_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, こんなところ、誰も来ないんだから　 card_100_157_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 少しぐらいサボってもいいのに」 card_100_157_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_157_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 椛に見つからないよう、こそこそと後を付けてくるのは同じ天狗の文だった。 card_100_157_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 同じ天狗と言え、白狼天狗と鴉天狗は受け持つ仕事や趣味趣向、そしてそもそも階級が違う。 card_100_157_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 特に、射命丸文と犬走椛、この両名はあんまり仲が良くなかったり。 card_100_157_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 「むっ……？　何やら気配がしたような…… card_100_157_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 気のせいか……」 card_100_157_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_157_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 自慢の耳をピンと立てて、周囲を見回す椛。どうやら文が近くにいることは気付いていないようだ。 card_100_157_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_157_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ふう、危ない危ない。　 card_100_157_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, ムダに勘がいいんですから。　 card_100_157_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 私のように記者にでもなればいい物を……」 card_100_157_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, しかしすぐに、文は頭を振って、自身の考えを頭の中から打ち消した。 card_100_157_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 椛が自分の同業者になったとしたら毎日グチグチ小言を言われるかもしれない。 card_100_157_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 取材にずっと付いてきて、自分流の「スクープの取り方」を邪魔されたら、溜まったものではない。 card_100_157_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_157_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 「う～ん……　 card_100_157_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, やっぱり白狼天狗は苦手ですねぇ……。　 card_100_157_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 鴉天狗のように気楽に生きるのが一番です」 card_100_157_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 「やっぱり何かいる気がする……。 card_100_157_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, そこかっ！　何奴！　出てきて名を名乗れ！」 card_100_157_00_47 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_157_00_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 「げげっ……！　見つかっちゃいましたか……。　 card_100_157_00_49 SET_CARD_TEXT,1,1, はぁ、なんて言い訳しましょうか……」 card_100_157_00_50 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_157_00_51 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_157_00_52 SET_CARD_TEXT,1,1, 椛にバレてしまった文は観念して、渋々彼女の前に姿を見せることにするのだった。 card_100_157_00_53 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,