// BOM
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START,
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SET_BGM,7,
MAIN_UI_OFF,1,
FADE_IN,500,0,
WAIT_SEC,1000,
SET_CARD_TEXT,1,1,
「幻想昇竜戦」の開催に向け、ルール策定を始めた河城にとり。
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ルール決めの会議も兼ねて将棋の対戦を始めたが……
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SET_CARD_TEXT,1,1,
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SET_CARD_TEXT,1,1,
「むむぅ……
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SET_CARD_TEXT,1,1,
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まさかそんな手を打ってくるとは……」
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SET_CARD_TEXT,1,1,
将棋盤の駒を見つめながら、河城にとりは冷汗交じりに眉を顰める。
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SET_CARD_TEXT,1,1,
一見、普通に将棋を指しているように見えるが、彼女たちが行っているのは、ただの将棋ではない。
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SET_CARD_TEXT,1,1,
大将棋と呼ばれるこの遊戯は、駒の種類がとても多く、29種類の手駒を使って行われる。
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SET_CARD_TEXT,1,1,
当然駒が多い分、一局にかかる時間は膨大だ。ものの例えでなく、気の遠くなるほどの時間がかかる。
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SET_CARD_TEXT,1,1,
だが、いや、だからこそ、彼女たちはその大将棋に魅了される。特に、天狗や河童たちは。
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SET_CARD_TEXT,1,1,
気の遠くなるほどの時間を生きる妖怪たちは、常に暇潰しに飢えているのだから。
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SET_CARD_TEXT,1,1,
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「結構、将棋の腕には自信があるんだけど
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SET_CARD_TEXT,1,1,
……これには驚いた。
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ここまで完璧な布陣を見せられてしまうと、
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もう褒めるくらいしかできなくなっちゃうな」
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そう言うにとりは顔に諦めの表情を張り付け……たりはしない。
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追い詰められた状況だからこそ、ちょっとやそっとじゃ覆せない劣勢に置かれているからこそ、
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SET_CARD_TEXT,1,1,
それを跳ね除ける方法を考えるのが楽しくなる。逆境こそが、大将棋の醍醐味なのだ。
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SET_CARD_TEXT,1,1,
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SET_CARD_TEXT,1,1,
「さあて、ここからどうやって逆転してやろうか
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SET_CARD_TEXT,1,1,
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……まあまあ、そう慌てないでよ。
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SET_CARD_TEXT,1,1,
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SET_CARD_TEXT,1,1,
焦らずとも、
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SET_CARD_TEXT,1,1,
時間はうんざりするぐらいにあるんだ。
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SET_CARD_TEXT,1,1,
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SET_CARD_TEXT,1,1,
何時間、何日、何か月、それこそ何百年も。
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SET_CARD_TEXT,1,1,
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SET_CARD_TEXT,1,1,
だから、私が満足できる答えを得られるまで、
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SET_CARD_TEXT,1,1,
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SET_CARD_TEXT,1,1,
気長にお待ちくださいよ」
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WAIT_TOUCH,
SKIP_POS,
FADE_OUT,500,
STOP_BGM,
WAIT_SEC,2000,
END,