// BOM card_100_158_00,2,53 START, SET_CARD_BG_IN,100158, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「幻想昇竜戦」の開催に向け、ルール策定を始めた河城にとり。 card_100_158_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, ルール決めの会議も兼ねて将棋の対戦を始めたが…… card_100_158_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_158_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「むむぅ…… card_100_158_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, まさかそんな手を打ってくるとは……」 card_100_158_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_158_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 将棋盤の駒を見つめながら、河城にとりは冷汗交じりに眉を顰ひそめる。 card_100_158_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 一見、普通に将棋を指しているように見えるが、彼女たちが行っているのは、ただの将棋ではない。 card_100_158_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 大将棋と呼ばれるこの遊戯は、駒の種類がとても多く、29種類の手駒を使って行われる。 card_100_158_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 当然駒が多い分、一局にかかる時間は膨大だ。ものの例えでなく、気の遠くなるほどの時間がかかる。 card_100_158_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, だが、いや、だからこそ、彼女たちはその大将棋に魅了される。特に、天狗や河童たちは。 card_100_158_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 気の遠くなるほどの時間を生きる妖怪たちは、常に暇潰しに飢えているのだから。 card_100_158_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 「結構、将棋の腕には自信があるんだけど card_100_158_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, ……これには驚いた。 card_100_158_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1,  ここまで完璧な布陣を見せられてしまうと、 card_100_158_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, もう褒めるくらいしかできなくなっちゃうな」 card_100_158_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_158_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, そう言うにとりは顔に諦めの表情を張り付け……たりはしない。 card_100_158_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 追い詰められた状況だからこそ、ちょっとやそっとじゃ覆せない劣勢に置かれているからこそ、 card_100_158_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, それを跳ね除ける方法を考えるのが楽しくなる。逆境こそが、大将棋の醍醐味なのだ。 card_100_158_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 「さあて、ここからどうやって逆転してやろうか card_100_158_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, ……まあまあ、そう慌てないでよ。 card_100_158_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1,  焦らずとも、 card_100_158_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 時間はうんざりするぐらいにあるんだ。 card_100_158_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 何時間、何日、何か月、それこそ何百年も。 card_100_158_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1,  だから、私が満足できる答えを得られるまで、 card_100_158_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_158_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 気長にお待ちくださいよ」 card_100_158_00_41 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,