// BOM card_100_160_00,2,46 START, SET_CARD_BG_IN,100160, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 竹林の奥深く、時と空間の果て、隠遁の永遠亭にもチラシが来ることがある。 card_100_160_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 主にそれは、限られた行き来する者たちの気まぐれでもたらされるものではあるが。 card_100_160_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_160_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「幻想郷で一番の頭脳を決める将棋大会 card_100_160_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_160_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 『幻想昇竜戦』への挑戦者を求む、ねぇ」 card_100_160_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_160_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_160_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 永琳は山の鴉天狗が考えたであろう煽り文を見て、 card_100_160_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 「永琳なら優勝できるわ」と言いそうな姫を思い浮かべた。 card_100_160_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 果たして、永琳の考え通りに鴉天狗が主催であったし、姫様は「優勝してきてね」とも言った。 card_100_160_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_160_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 「姫様が難題をお出しになったのだから、 card_100_160_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_160_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 優勝を用意するのはいいのだけど」 card_100_160_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_160_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_160_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 永琳は自らの頭脳が秀でているのを知っているが、しかし幻想郷には賢者が多く存在する。 card_100_160_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, その中の誰が大会に出てくるのか、そして誰なら『出ないように出来る』のかまで考えを巡らせる。 card_100_160_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 大会までなにも起きないわけがない。そこら中で盤上試合がもう始まっているだろう。 card_100_160_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 最悪、スキマ妖怪が大会に出場しているか、裏でなにかを企んでいる可能性がある。 card_100_160_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_160_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 危険なのは賢者だけではない、『一番』という言葉は多くの妖怪のプライドを刺激する。 card_100_160_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 将棋なんて知らない妖怪でも参加を考え、なんであれば自らの優勝を疑ってないだろう。 card_100_160_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 参加者全員を始末すれば大会の優勝者は自分になるという戦略は簡単で効果的だ。 card_100_160_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, あるいは……主催の鴉天狗が参加者と内通しているか、主催自身が出る可能性もある。 card_100_160_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 将棋は天狗の好むところだ、天狗大将棋という特殊ルールを導入しているのも見逃せない。 card_100_160_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_160_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 「一番の頭脳だなんて、将棋の盤上で測るには card_100_160_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_160_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 面倒な難題だこと……」 card_100_160_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_160_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_160_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, あらゆる可能性を考え、検討し、永琳は座して将棋大会まで待つことにした。 card_100_160_00_34 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,