// BOM card_100_164_01,2,70 START, SET_CARD_BG_IN,100164, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「うぅーん、立派な紅葉だな。 card_100_164_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 妖怪の山から持ってきてよかった」 card_100_164_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_164_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 「持ってきたのはいいですが、　 card_100_164_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1, これをどこに植えるのですか？」 card_100_164_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_164_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 妖怪の山にあった楓を道場の一角に持ち込み、宙に浮かべる神子。 card_100_164_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 屠自古はそれを腕を組みながら見つめていた。 card_100_164_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 「決まっている、道場のどこからでも card_100_164_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 見える場所だ。だから此処だろう」 card_100_164_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_164_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 「それで？　一体何処に植えるつもりなんですか？ card_100_164_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1, まさかとは思いますけど……」 card_100_164_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_164_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 戸惑う屠自古の横で、神子は仙人としての力を使い、道場のど真ん中にぽっかりと穴を開けた。 card_100_164_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あぁ、やっぱり　 card_100_164_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 道場の中に植えるつもりなんですね……！　 card_100_164_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 大層邪魔だと思うんですけど、本当に？」 card_100_164_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_164_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 「大丈夫だ、邪魔になったら植え直せばいいから。 card_100_164_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 道場を貫く楓の木、風情があると思わないか？」 card_100_164_01_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_164_01_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 半ば呆れつつも、屠自古は神子が掘ってしまった穴に紅葉を植えていく。 card_100_164_01_33 SET_CARD_TEXT,1,1, それからしばらくして、道場の中心には立派な紅葉がそびえ立っていた。 card_100_164_01_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 「はぁ……これはこれは。　 card_100_164_01_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 殺風景な道場が立派な……」 card_100_164_01_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_164_01_39 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 「そうだろうそうだろう！ card_100_164_01_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 　ふふっ、道場に居ながら紅葉が楽しめる」 card_100_164_01_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 喜びの声をあげる神子はさっそく酒を取りだし、紅葉をつまみに一杯始める。 card_100_164_01_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 屠自古もそれにならって酒を啜る。なるほど、紅葉には酒を美味しくする効果もあるようだ。 card_100_164_01_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_164_01_46 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_47 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 「紅葉を見ながら盃を傾ける。 card_100_164_01_49 SET_CARD_TEXT,1,1, 風情があって良いものだな、屠自古」 card_100_164_01_50 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_51 SET_CARD_TEXT,1,1, 「まあ、たまにはいいですね。たまには」 card_100_164_01_52 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_164_01_53 SET_CARD_TEXT,1,1, 密かな宴に興じるふたりを、道場に植えられた紅葉が静かに見守っている。 card_100_164_01_54 SET_CARD_TEXT,1,1, ふたりはこの日、秋の風情と、味覚を同時に味わう、それはそれは贅沢な時間を過ごすのだった。 card_100_164_01_55 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_164_01_56 SET_CARD_TEXT,1,1, なお「やはり修行の邪魔か」と思い直した神子によって、この楓の木は神霊廟の片隅へ移動、 card_100_164_01_57 SET_CARD_TEXT,1,1, その植え替えは屠自古がやることになるのだが、それはまた別の話。 card_100_164_01_58 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,