// BOM
card_100_168_01,2,52
START,
SET_CARD_BG_IN,100168,
SET_BGM,7,
MAIN_UI_OFF,1,
FADE_IN,500,0,
WAIT_SEC,1000,
SET_CARD_TEXT,1,1,
万霊節の作法を本で知ったアリスとパチュリーは、家の前に篝火を焚いていた。
card_100_168_01_1
SET_CARD_TEXT,1,1,
大きな魔法陣の真ん中でパチパチと音を立て燃え盛る炎を退屈そうな瞳で見下ろしつつ、
card_100_168_01_2
SET_CARD_TEXT,1,1,
アリスは篝火の効果のほどを確かめるため、魔法の糸で何体かの人形を操作する。
card_100_168_01_3
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_4
SET_CARD_TEXT,1,1,
「本に載っていた通りだと、
card_100_168_01_5
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_6
SET_CARD_TEXT,1,1,
これが万霊節の習わしということみたいね。
card_100_168_01_7
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_8
SET_CARD_TEXT,1,1,
確かに、溢れた魔力が手に入っている気がするけど
card_100_168_01_9
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_10
SET_CARD_TEXT,1,1,
……そこまで大したことはないのかも」
card_100_168_01_11
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_12
SET_CARD_TEXT,1,1,
「まぁ、あくまでも外の世界での話だから。
card_100_168_01_13
SET_CARD_TEXT,1,1,
幻想郷でこの時期に火を焚いたとしても、
card_100_168_01_14
SET_CARD_TEXT,1,1,
空腹に耐え切れなくなったあまり、
card_100_168_01_15
SET_CARD_TEXT,1,1,
芋を焼こうとしているようにしか見えないわ……」
card_100_168_01_16
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_17
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_18
SET_CARD_TEXT,1,1,
魔法使いである二人に空腹という概念は存在しない。
card_100_168_01_19
SET_CARD_TEXT,1,1,
しかし、魔法の森という空間、そして他の季節と比べて食欲がより刺激される秋という季節が、
card_100_168_01_20
SET_CARD_TEXT,1,1,
二人の行いの焼き芋感をどうしようもなく底上げしてしまっている。
card_100_168_01_21
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_22
SET_CARD_TEXT,1,1,
「この程度の魔力で揺らいだ境界を
card_100_168_01_23
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_24
SET_CARD_TEXT,1,1,
何とかできるとは思えないわ。
card_100_168_01_25
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_26
SET_CARD_TEXT,1,1,
やっぱり外の世界の魔法は
card_100_168_01_27
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_28
SET_CARD_TEXT,1,1,
大したことないのでしょうね。
card_100_168_01_29
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_30
SET_CARD_TEXT,1,1,
境界についてもまた然り」
card_100_168_01_31
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_32
SET_CARD_TEXT,1,1,
「そもそも火を焚いた程度でどうこうできる
card_100_168_01_33
SET_CARD_TEXT,1,1,
境界の揺らぎなんて気にするだけ
card_100_168_01_34
SET_CARD_TEXT,1,1,
無駄だと思うのだけれど。
card_100_168_01_35
SET_CARD_TEXT,1,1,
せいぜいちょっと調子が
card_100_168_01_36
SET_CARD_TEXT,1,1,
悪くなったりするぐらいでしょう?」
card_100_168_01_37
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_38
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_168_01_39
SET_CARD_TEXT,1,1,
わざわざ外で火まで焚いたのに大した効果を得られなかった二人の言葉は少しだけ辛辣なのだった。
card_100_168_01_40
WAIT_TOUCH,
SKIP_POS,
FADE_OUT,500,
STOP_BGM,
WAIT_SEC,2000,
END,