// BOM card_100_169_00,2,63 START, SET_CARD_BG_IN,100169, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 嵐の前の静けさとはよく言ったものだが、嵐が過ぎ去った後の静けさもまた、多少の趣がある。 card_100_169_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, ……なんてふざけたことが言えるのは、後片付けとは縁のない者だけである。 card_100_169_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_169_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「私は何にでも情緒を感じられる card_100_169_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 詩人じゃあない。 card_100_169_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1,  合戦後みたいなこの惨状に card_100_169_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 趣なんか覚えられるわけないだろ」 card_100_169_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 神霊廟を中心に起きた火祭り。幻想郷中で炎が焚かれ、それはそれは盛り上がった。 card_100_169_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, が、火をつけた後に残るのは大量の灰と燃えカス。迷いの竹林もそれは同様で、 card_100_169_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 竹林の一角は、燃えた竹がバタバタと倒れ、地面では未だに残り火が熱を放っていた。 card_100_169_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 藤原妹紅は心の底から面倒臭そうに顔を歪めながら、 card_100_169_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, ひとつ、またひとつと燃え残った竹を拾っていく。 card_100_169_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_169_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 「どこぞの放火魔が暴れに暴れたせいで、 card_100_169_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 一日まるまる潰れるとはな。 card_100_169_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1,  そもそも、私の仕事は竹林の案内であって、 card_100_169_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, こんな雑用なんかじゃあないんだけど……」 card_100_169_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 竹を勢いよく燃やすと、パン!ととても大きな音がする。その音で厄災を払うしきたりもある。 card_100_169_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 今日の妹紅はその破裂音で目を覚ました。まだ燃え残っている竹が、ジリジリと燃え続け弾けたのだ。 card_100_169_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 安眠を手に入れるためには、燃え残った竹をきっちり片付けて灰にしておく必要がある。 card_100_169_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 「一切合切焼却処分してしまえれば card_100_169_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 早いんだけどなぁ。 card_100_169_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1,  そんなことをしたらまた巫女に card_100_169_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, グチグチ文句言われそうだし……。 card_100_169_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1,  って、どうして私がこんなことに card_100_169_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 悩まなくっちゃあならないんだ!」 card_100_169_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 「せっかくのお祭りだから card_100_169_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 羽目を外すのも分からなくはない。 card_100_169_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_169_00_47 SET_CARD_TEXT,1,1, ……でも、後片付けぐらい自分でしろよな!」 card_100_169_00_48 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_169_00_49 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼女の行う好敵手との「殺し合い」で竹林は定期的に焼け野原になることもあるのだが、 card_100_169_00_50 SET_CARD_TEXT,1,1, どうやらそのことは忘れているらしい。 card_100_169_00_51 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,