// BOM card_100_170_01,2,68 START, SET_CARD_BG_IN,100170,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 豊穣感謝の祈願として舞を舞う霊夢。 card_100_170_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, その姿は普段の彼女からはまったく想像ができないほど、優美だ。 card_100_170_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 空気を止めるその舞に、見届けていた里の人々も、華扇も、すっかり見惚れていた。 card_100_170_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_170_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 「さて、こんなもんかしら。 card_100_170_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1, さ、博麗神社に寄付をお願いします。 card_100_170_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, しっかりやったんだから弾んでよね」 card_100_170_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_170_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 舞が終わるとすっかりいつもの調子で寄付をせがむ霊夢の姿に、人混みのどこかから嘆息が漏れる。 card_100_170_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1, それは彼女がサボらないよう傍で見張っていた華扇も同じだった。 card_100_170_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, せっかくいい雰囲気だったというのに、この巫女は。 card_100_170_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あなたは余韻という言葉を知らないのですか？」 card_100_170_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_170_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 「そりゃあ知ってるわよ。 card_100_170_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, でもあいにく私だって暇じゃないの」 card_100_170_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_170_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 「いつも暇しているような気がしますが……？」 card_100_170_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_170_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 呆れる華扇を尻目に、賽銭箱のような小さい箱を里の人々に突きつけていく霊夢。 card_100_170_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 里の人々は霊夢に感謝と呆れの気持ちを半々込めて次々金銭を投げ入れていく。 card_100_170_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, その様子を見ながら霊夢は「フフン」と何やら得意げに小さく笑っていた。 card_100_170_01_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 「はぁ……これでまた神社によからぬ　 card_100_170_01_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 噂が流れてしまいますね。巫女が金をせびったと」 card_100_170_01_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_170_01_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 「失礼な。さすがに人聞きが悪すぎるわよ。 card_100_170_01_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 　私はしっかり働いてお金を貰っただけ。 card_100_170_01_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 文句はないでしょ」 card_100_170_01_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_170_01_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 華扇の小言を受け流し、満足げに笑う霊夢は軽い足取りで帰路につく。 card_100_170_01_42 SET_CARD_TEXT,1,1, 確かにやることはやったし、一応人々にも感謝されてはいたのだからそれでいいのかもしれないが。 card_100_170_01_43 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_44 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 「次はもうちょっと人々が気持ち良く　 card_100_170_01_46 SET_CARD_TEXT,1,1, お金を払えるようにしてあげましょうね？」 card_100_170_01_47 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_170_01_48 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_49 SET_CARD_TEXT,1,1, 「えぇー？　今から次の話？ card_100_170_01_50 SET_CARD_TEXT,1,1, 　やめてよ、面倒なこと考えさせないで。 card_100_170_01_51 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_52 SET_CARD_TEXT,1,1, 黙ってお賽銭に入れて欲しいわ」 card_100_170_01_53 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_170_01_54 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_170_01_55 SET_CARD_TEXT,1,1, 俗っぽい言葉で肩をすくめる霊夢。先程まで見事な踊りを見せた者と同一人物には見えなかった。 card_100_170_01_56 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,