// BOM card_100_172_00,2,52 START, SET_CARD_BG_IN,100172,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 山が色づき、人々が秋の味覚を楽しもうという季節、しかし……。 card_100_172_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_172_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 「豊穣の神様が不在だなんて……なんてこと……」 card_100_172_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_172_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 人里から守矢神社に帰ってきた早苗は、里で受けた相談を頭に巡らせていた。 card_100_172_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, なんだか例年より芋が小さい気がする、例年より栗が採れない気がする、気がする、気がする……。 card_100_172_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 豊穣の神が閉じこもったからといってそんなにすぐに影響が出るわけはない。 card_100_172_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, だが、病は気から。実りとは命に関わることだ。神の不在がもたらす不安は、計り知れないもの。 card_100_172_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, そこまでの相談はまだないが、冬を越せない者が現れてもおかしくない……かもしれない。 card_100_172_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, そんな想像をし、ぐっと握った手を見つめる早苗。 この危機に守矢の巫女はどうすべきか……。 card_100_172_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_172_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 「このピンチを乗り越えれば、 card_100_172_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_172_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 守矢の信仰が増えること間違いありません!」 card_100_172_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_172_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 「うちの早苗は頼もしくなったもんだよ。  card_100_172_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 弱い神の信仰なんて取り上げて従えればいいのに」 card_100_172_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_172_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 「やる気があることはいいことじゃないか~! card_100_172_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 強者の驕りを  card_100_172_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 弱者の呪いが食い破るのも世の常だしね」 card_100_172_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_172_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_172_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 悩む現人神を穏やかな顔で見守る二柱の神は、仲良く互いの足を踏みつけようとして失敗した。 card_100_172_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_172_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 「祟り神の呪いで不作が  card_100_172_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, おとずれようとしていると噂を流してもいいわ」 card_100_172_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_172_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 「畏敬が足りないから罰が当たったってね。  card_100_172_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, それを軍神様が助けてくれるって、流れよっ」 card_100_172_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_172_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 「そうだっ! やはり、こういうときはお供え物! card_100_172_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_172_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 秋の味覚を、穣子さんたちに届けましょう!」 card_100_172_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_172_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_172_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, いがみ合う二柱の神をよそに、早苗はもう一度麓へ降りていった。 card_100_172_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_172_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, ───巫女とは、かんなぎ。古来より、神の力を借り、神と交信してきた者。 card_100_172_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 人と神の縁を結ぶ。この営みを守り続ける。それには、様々な形があるのだ。 card_100_172_00_40 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,