// BOM card_100_177_00,2,68 START, SET_CARD_BG_IN,100177,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「この時期、穣子は人間たちに呼ばれるの。 card_100_177_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, みんなに囲まれて、ちやほやされて…… card_100_177_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 少し羨ましい。 card_100_177_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, でも、秋は実りだけではないわ。 card_100_177_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, やがて訪れる終わりもある」 card_100_177_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_177_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 秋の紅葉景色を司る秋静葉は、落ちる木の葉を始め、秋の儚さや脆さを司る存在だ。 card_100_177_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし、彼女はその儚さを嘆いたりはしない。むしろ、誇りにさえ思っている。 card_100_177_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 「一生懸命塗った紅葉が、 card_100_177_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 冬が近づくにつれて散っていく…… card_100_177_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 寂しさと終焉の象徴とも言うべきその光景は、 card_100_177_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 私だけが生み出すことのできる card_100_177_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 芸術作品と言っても過言じゃないわね」 card_100_177_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 丹精込めて黄色く、赤く、黄昏に染めた葉っぱが散っていくのは確かに悲しい。 card_100_177_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし、そこにこそ秋の素晴らしさが凝縮されている。すぐ終わるからこそ、秋は美しい。 card_100_177_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_177_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 「どんなものも、生まれては栄え、 card_100_177_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 衰えて散っていく。 card_100_177_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 終焉は、新たなる再生の幕開けなの」 card_100_177_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_177_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, どんな季節にも終わりはある。特に秋はその中でも時期が短い。 card_100_177_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 「でも、短いからこそ秋は素晴らしい。 card_100_177_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 長ければ良い、というものでもないでしょう？ card_100_177_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 　私が塗った紅葉が輝くこの季節は、 card_100_177_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, まるで小さなアトリエのようなだわ」 card_100_177_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 「染まったばかりの初紅葉、 card_100_177_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_47 SET_CARD_TEXT,1,1, まだ緑の残り薄紅葉……そして、深い紅の冬紅葉。 card_100_177_00_48 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_49 SET_CARD_TEXT,1,1, 　一瞬の輝きかもしれないけど、 card_100_177_00_50 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_51 SET_CARD_TEXT,1,1, どれも全て私の最高傑作よ」 card_100_177_00_52 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_177_00_53 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_177_00_54 SET_CARD_TEXT,1,1, 秋静葉は秋の終わりを嘆かない。秋の儚さを悲しむことすらしない。 card_100_177_00_55 SET_CARD_TEXT,1,1, 儚いことこそが、彼女にとっての美しさなのだから。 card_100_177_00_56 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,