// BOM card_100_183_01,2,85 START, SET_CARD_BG_IN,100183,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 賑やかな会場の片隅、人気のない方で card_100_183_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, パーティーの主催者であるはずのレミリアはふて腐れていた。 card_100_183_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ぶぅ～……」 card_100_183_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1, グラスにストローを刺し、中の赤い液体をブクブクと泡立てている。 card_100_183_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 「お嬢様、そのような態度は card_100_183_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 優雅ではありませんよ。あんまり」 card_100_183_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 分かりやすく不機嫌を振りまく主に、門番はどうしてご機嫌をとったものかと深いため息をついた。 card_100_183_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 「『サンタはどこにいるの？　いないの？』 card_100_183_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 　『吸血鬼がクリスマスを祝うんだってさ』」 card_100_183_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……さ、咲夜さん。後は任せました！」 card_100_183_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, レミリアがブツブツと会場でかけられた言葉を呟くと、美鈴はおびえて何処かに逃げて行った。 card_100_183_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 代わりにと主を押しつけられたのは咲夜だ、レミリアはギロリと瀟洒しょうしゃなメイド長を睨み付ける。 card_100_183_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 「フフフ、やっぱりこれ、なめられてるかしら？ card_100_183_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1, そうよね？　二回目の紅い霧も辞さないわよ」 card_100_183_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……レミリアお嬢様。思うに、ですが」 card_100_183_01_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……何よ、あなたも card_100_183_01_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_33 SET_CARD_TEXT,1,1, しょうがないとでも言うの？」 card_100_183_01_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 「お嬢様の主催したクリスマスパーティーを、 card_100_183_01_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 誰も彼もがみな等しく心より楽しんでおります。 card_100_183_01_37 SET_CARD_TEXT,1,1, このような会を開けるのは card_100_183_01_38 SET_CARD_TEXT,1,1, お嬢様をおいて他におらず、 card_100_183_01_39 SET_CARD_TEXT,1,1, その力を当たり前としているからこそ……」 card_100_183_01_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_41 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_42 SET_CARD_TEXT,1,1, 「当然なことをわざわざ口にしないと？ card_100_183_01_43 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_44 SET_CARD_TEXT,1,1, じゃあ口から出てくる文句はなんなのよ」 card_100_183_01_45 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 「それこそ、レミリアお嬢様ならば素晴らしい card_100_183_01_47 SET_CARD_TEXT,1,1, 答えが返ってくるのではという期待ではないかと」 card_100_183_01_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_49 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_50 SET_CARD_TEXT,1,1, ポンッとシャンパンの栓が抜かれる音とともにグラスが差し出され、ケーキが切り分けられた。 card_100_183_01_51 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_52 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_53 SET_CARD_TEXT,1,1, 「どうかパーティーを楽しんでくださいませ。 card_100_183_01_54 SET_CARD_TEXT,1,1, お褒めいただいた通り、完璧に仕上げております」 card_100_183_01_55 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_56 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_57 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……ふふっ、なるほど。貴女の準備した card_100_183_01_58 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_59 SET_CARD_TEXT,1,1, パーティーを台無しにするわけにはいかないもの」 card_100_183_01_60 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_61 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_62 SET_CARD_TEXT,1,1, 吸血鬼は受け取った紅いグラスを飲んで、ケーキを口にすると顔をほころばせた。 card_100_183_01_63 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_64 SET_CARD_TEXT,1,1, 「いつも思うけれど、 card_100_183_01_65 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_66 SET_CARD_TEXT,1,1, 当然のように完璧なケーキね。 card_100_183_01_67 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_68 SET_CARD_TEXT,1,1, 咲夜、また腕を上げたんじゃないかしら？」 card_100_183_01_69 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_183_01_70 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_183_01_71 SET_CARD_TEXT,1,1, 「主に喜んでいただくことこそ、従者の喜びです。 card_100_183_01_72 SET_CARD_TEXT,1,1, 更に当たり前と思われるよう、精進いたしますわ」 card_100_183_01_73 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,