// BOM card_100_187_00,2,60 START, SET_CARD_BG_IN,100187,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 半妖でありながら人里で子どもたちのために寺子屋を開いている妖怪、 card_100_187_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 上白沢慧音は悩んでいた。 card_100_187_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_187_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「まさか、私の授業がつまらないと card_100_187_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 子どもたちから思われていただなんて……」 card_100_187_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_187_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 慧音の授業は入念な下調べと教養、そして教育への熱意によりとても完成度の高いものとなっている。 card_100_187_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし、完成度の高い授業が子どもたちに受け入れられるというものでもなく、 card_100_187_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 真面目で厳格、そして面白みのない彼女の授業は難解過ぎて退屈だともっぱらの評判だった。 card_100_187_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 「このままではせっかくの授業時間が台無しだ。 card_100_187_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 子どもたちに面白いと言ってもらえる授業を card_100_187_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 何か考えないと……小粋な冗談でも挟んでみるか？ card_100_187_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, いや、冗談は得意ではないしな……」 card_100_187_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 机に向かって唸りながら、慧音は紙に様々なアイディアを書き連ねていく。 card_100_187_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_187_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 「一般教養だけでなく、子どもたちの興味を card_100_187_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 引きそうなものも扱うようにしたらどうだろうか？ card_100_187_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし、何が興味を引くんだ？　都市伝説や雑学… card_100_187_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, それはもはや授業とは言えないのでは？」 card_100_187_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_187_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, うーん、うーんと唸りつつ頭を抱えつつ、慧音は紙にもう一度視線をやる。 card_100_187_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 「私の硬い頭では、子どもたちの興味をそそる card_100_187_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 明快な授業は思いつかないのかも知れない……。 card_100_187_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, いや、待てよ？　私よりももっと、子どもたちに card_100_187_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 近い者たちに案を募るのはどうだろうか？ card_100_187_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, そういえば、外の世界で勉学に励んだ者も card_100_187_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 幻想郷にはたくさんやってきていたな……！」 card_100_187_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_187_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_187_00_47 SET_CARD_TEXT,1,1, 「生徒っぽい人たち」が寺子屋に集められ、様々な妄想を繰り広げることになるのは、また別のお話。 card_100_187_00_48 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,