// BOM card_100_190_01,2,74 START, SET_CARD_BG_IN,100190,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 寒い雪の日が続く、こんな神社に訪れるのは相変わらずセーラー服の巫女だけだ。 card_100_190_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 寒さが良かったのか、長い長い一方的なお喋りが良かったのか、とにかくその瞬間は突然訪れた。 card_100_190_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 「それでですね、いつかそのスイーツを card_100_190_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 私も食べてみたいって――」 card_100_190_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 「――私も食べたいねえ」 card_100_190_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 諏訪子の相槌に巫女は驚き肩を跳ねさせた。 card_100_190_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 動転し、誰かを探すために慌てて境内を見渡し始める。 card_100_190_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ひょ、ひょっとして…… card_100_190_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1, あなた様は……か、かみさまですか……？」 card_100_190_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 信じられないと口を開け、こちらをマジマジと眺めている。そっと手が頭に伸ばされたので叩く。 card_100_190_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 「こら、神様の頭を撫でようなんて失礼な子だね」 card_100_190_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あ、え、あっ！　失礼しましたぁ！」 card_100_190_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1, ははーっと、土下座し始めたセーラー服の巫女に対して諏訪子は少々以上のおかしみを感じた。 card_100_190_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 「諏訪の神は祟り神。ミシャクジの畏れを card_100_190_01_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 忘れた当代の巫女に、罰を与えにきたのよ」 card_100_190_01_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 「え、ええ～！す、すみません！ ごめんなさい！ card_100_190_01_33 SET_CARD_TEXT,1,1, そんなつもりはなかったんです～！」 card_100_190_01_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 諏訪子がちょっと脅かすと、少女はあわあわと涙目になりながら地の雪に額をこすりつけ始めた。 card_100_190_01_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_38 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 「おやおや、諏訪子よ。 card_100_190_01_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 余り我らの巫女をいじめるでないよ」 card_100_190_01_41 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_42 SET_CARD_TEXT,1,1, 「こ、この声は……っ！？」 card_100_190_01_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_44 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 出番を待っていたかのように、奥から力を蓄えていた相棒……神奈子が現れ、早苗に味方する。 card_100_190_01_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_47 SET_CARD_TEXT,1,1, 「でもね、失礼なんだよ、この子は」 card_100_190_01_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_49 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_50 SET_CARD_TEXT,1,1, 「毎日我々に話しかけてきた健気な子じゃないか」 card_100_190_01_51 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_52 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_53 SET_CARD_TEXT,1,1, 少女は新たに現れた救いの神に対して目をキラキラと輝かせていた。そう、これが諏訪の信仰である。 card_100_190_01_54 SET_CARD_TEXT,1,1, 私が畏れを、神奈子が救いを、それぞれが表と裏を担当し、人の信仰を両面から集めていく。 card_100_190_01_55 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_56 SET_CARD_TEXT,1,1, 「守矢神社の巫女として、まずそこから card_100_190_01_57 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_58 SET_CARD_TEXT,1,1, 知ってもらわなきゃだね」 card_100_190_01_59 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_190_01_60 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_190_01_61 SET_CARD_TEXT,1,1, 信仰が遠ざかり滅びつつあった神社にまた、信仰が灯り始めていた。 card_100_190_01_62 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,