// BOM card_100_192_00,2,54 START, SET_CARD_BG_IN,100192,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 宇宙空間のような場所に、無数に浮かぶ様々な種類の扉。和風に洋風、その数と種類に限りはない。 card_100_192_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 現実離れした、ある意味神秘すら感じるそこは、 card_100_192_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 摩多羅隠岐奈が管理する、「後戸うしろどの国」と呼ばれる世界。 card_100_192_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 隠岐奈の能力で用意された扉を使って様々な場所へ移動することができる、特別な空間である。 card_100_192_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, そんな亜空間の中心にある巨大な椅子に座りながら、隠岐奈は珍しい来客を歓迎する。 card_100_192_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_192_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 「よくぞここまで来たな。どうやって card_100_192_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 入ってきたのかは想像に難くないが、まあいい」 card_100_192_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 左右に便利な傀儡を二人従えたまま、隠岐奈はニィィと口角を上げる。 card_100_192_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 幻想郷を創り出した賢者の一人に相応しい圧倒的な威圧感に、客は思わず身震いする。 card_100_192_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_192_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ああ、すまない。怖がらせるつもりはなかった。 card_100_192_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 根底からこういう存在なのだ、私は。 card_100_192_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 不要だからと、他人への気遣いというものを card_100_192_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 扉の向こうに捨ててきてしまっていてな」 card_100_192_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 神が誰かを敬うことなど決して有り得てはならない。 card_100_192_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 故に、彼女は自分以外の全てを見下し、そして可能な限り庇護下に置こうと画策する。 card_100_192_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_192_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 「前置きが長くなってしまったな。舞と里乃以外の card_100_192_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 存在を見るとつい長話をしてしまう。 card_100_192_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 悪い癖だ。お前も緊張で倒れてしまいそうだし、 card_100_192_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, そろそろ本題に入るとしようか」 card_100_192_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 隠岐奈は椅子に頬杖をつき、悪役のような笑みを張り付けると、高らかに言い放った。 card_100_192_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_192_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 「この私に従うのなら、 card_100_192_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, お前にこの世界の半分をやろう。 card_100_192_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_192_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, どうだ? 悪くない提案だと思うが」 card_100_192_00_42 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,