// BOM card_100_197_00,2,57 START, SET_CARD_BG_IN,100197,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, ――私は摩多羅隠岐奈。後戸うしろどの神であり、障碍の神であり、能楽の神であり……。 card_100_197_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_197_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 「そんなの、知ったことか!」 card_100_197_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_197_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 魔理沙は息を吐いて、気合いを入れ直した。 card_100_197_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 四季の異変の真犯人を追い詰めたと思えば、あえなく一度敗れてしまったこと、それは問題ない。 card_100_197_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_197_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 「見てろよ、上から目線で card_100_197_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_197_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, あれこれしゃべってきやがって……」 card_100_197_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_197_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_197_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 神というやつは誰もが傲岸不遜ごうがんふそんだ。たかだが普通の魔法使い、どうとでもなると見下しきっている。 card_100_197_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 魔理沙は勝負で負けたというよりも、相手にされていなかったということに腹を立てていた。 card_100_197_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 最後の勝負、相手が逃げたと最初は思った。しかし違和感があった、あれはなんだったのか。 card_100_197_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_197_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 「相手が逃げたと思っていたが、 card_100_197_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 本当は私が逃げた……いや、追放されたのか? card_100_197_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_197_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, この、背中の扉から……」 card_100_197_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_197_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_197_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 背中に四季の扉がある限り、私の制御下から逃れる術は無いとあの神は言っていた。 card_100_197_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, そう、誰もの背中にあの神の勝手につけた扉があり、それを使えば魔力でも装備でも融通できる。 card_100_197_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_197_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 「だからあいつは動かずに全部を持っていて、 card_100_197_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_197_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 誰であろうがそいつの扉から追放できる」 card_100_197_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_197_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_197_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, とんでもなく面倒くさい能力だ、幻想郷の賢者という肩書きはまったくもって伊達じゃない。 card_100_197_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし、魔理沙は自分の頬がつり上がり、気分が高揚してきているのを感じた。 card_100_197_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_197_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ははは、面白いな。悪いけど、 card_100_197_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_197_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 相手が自分より強いのはよくあることなんだぜ」 card_100_197_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_197_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_197_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 未知の能力、強大な力、生まれついての種族、努力で埋まらない才能の差……。 card_100_197_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, それを超えたところに魔法の、自分の信じる力はあって、いつだって乗り越えてきた。 card_100_197_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 扉をなんとかしないといけない、扉を無くすことは出来ないが……無効化できるなにか。 card_100_197_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_197_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ちょっと考えれば簡単なことだな。 card_100_197_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_197_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, さあて、再戦といこうか」 card_100_197_00_45 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,