// BOM card_100_205_00,2,56 START, SET_CARD_BG_IN,100205,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, それは、幻想郷の寺事情……のみならず、宗教の多様化にまで影響を及ぼしていた。 card_100_205_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 宗教にすがる人々が増える中、白蓮の弟子のひとり、寅丸星は命蓮寺への来客に笑顔を振りまく。 card_100_205_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_205_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「おや、貴方も入門希望者ですか? card_100_205_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 我が命蓮寺は去る者は追わず、 card_100_205_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_205_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 来る者は拒みませんよ」 card_100_205_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_205_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_205_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 命蓮寺は妖怪が住む寺院ではあるが、そんなことなどお構いなしとばかりに多くの人間がやって来る。 card_100_205_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 博麗の巫女や守矢神社の一柱は、立地がいいからだと言うが……それだけではない。 card_100_205_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 一番の理由は何を隠そう寅丸星。毘沙門天の化身である彼女を求めて、人々は命蓮寺を訪れる。 card_100_205_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_205_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……え? 入門希望ではなく、私に用事がある? card_100_205_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_205_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, はて、以前どこかでお会いしましたでしょうか」 card_100_205_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_205_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_205_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 星には『財宝が集まる程度の能力』があり、 card_100_205_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 人々はその非常に縁起のいい才能にあやかろうと足を運ぶ。 card_100_205_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 楽をしながら贅沢をしたい。苦労をせずにお金持ちになりたい。人々はいつの世も欲に溢れている。 card_100_205_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, そんな人間たちに、白蓮がありがた~い話をして考えを改めさせるのが命蓮寺の日常のひとつだ。 card_100_205_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_205_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あはは……聖の話は長かったでしょう。 card_100_205_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, ですが、これも貴方のことを思って card_100_205_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_205_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 話しているからこそ、かもしれませんね」 card_100_205_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_205_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_205_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 俗に説教とも言われる話を聞いた人間たちは、姿勢を正し、考えを正す。 card_100_205_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_205_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 「いいですか?生きていくにはお金が必要ですが、 card_100_205_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_205_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, だからといって楽をしてはいけませんよ。 card_100_205_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_205_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 誠意をもって毎日一生懸命働けば、 card_100_205_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 必ずや毘沙門天様は card_100_205_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_205_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 貴方に徳を授けることでしょう」 card_100_205_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_205_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_205_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, そう言って自分も長話を始めてしまう星。これもこの寺の住職、白蓮に似たものか。 card_100_205_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, そんな彼女の表情はどこか生き生きとして見えた。彼女にとって、今の立場は天職なのかもしれない。 card_100_205_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 星は嘗て寅の姿をした妖怪だったと言うが――命蓮寺に訪れる人々の知るところではないだろう。 card_100_205_00_44 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,