// BOM card_100_206_00,2,59 START, SET_CARD_BG_IN,100206,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 魔法の森の入り口に居を構える香霖堂。森近霖之助が店主を務める道具屋である。 card_100_206_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 人と妖怪の領域のはざまに位置する道具屋だけあり、その品ぞろえはガラクタから珍品まで様々だ。 card_100_206_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_206_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 「返せ！　それはご主人様の宝塔だ、 card_100_206_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, キミのような盗人のものではない！」 card_100_206_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_206_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 古びた道具屋に響き渡るかしましい声に、店主――森近霖之助はやれやれと肩をすくめる。 card_100_206_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 「盗人とは失礼だな、 card_100_206_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 今回もまた拾ったから店に並べただけだ。 card_100_206_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, お代も払わずに持っていこうとする card_100_206_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 君のほうが盗人だぞ」 card_100_206_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_206_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 「だが、所有権はこちらにある！ card_100_206_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, なんで代金を払う必要があるんだ！」 card_100_206_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 憤怒の形相のナズーリンにも、霖之助はひるまない。妖怪相手の商売に慣れているのだろう。 card_100_206_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_206_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 「所有権を主張するなら、それを拾った者への card_100_206_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 謝礼の意味でも、やはり代金は必要じゃないのか」 card_100_206_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_206_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, ただの屁理屈でしかないが、盗人猛々しい……とまでは、ナズーリンも流石に言い切れない。 card_100_206_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 落ちていたのを拾ったという霖之助の言葉に偽りはなく、幻想郷にこれを裁く法は無いのだから。 card_100_206_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, さりとて、このような些事で閻魔えんまに沙汰を託すというわけにもいくまい。 card_100_206_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 「大体、大切なものなのに card_100_206_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 二度も三度も落とすなんて、 card_100_206_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 君のところのご主人様は card_100_206_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 本当にこれを大切にしているのか？」 card_100_206_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_206_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 「それについては何度も説教していることだが…… card_100_206_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, ご主人様のことを悪く言うなー！！」 card_100_206_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_206_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_206_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 小さな賢将と名高いナズーリン。しかし、いくら飛び跳ねようと、その小さな手は宝塔には届かない。 card_100_206_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 賢将と商人の攻防は、今回ばかりは商人が一枚上手のようだ。 card_100_206_00_47 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,