// BOM card_100_213_01,2,64 START, SET_CARD_BG_IN,100213,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 幻想郷でも最も怪しい賢者と、その実直な従者、その可愛らしい式神の日向ぼっこは続いていた。 card_100_213_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 陽気は皆平等に降り注ぎ、三人の少女はうとうとうつらとしながら、のんびりと会話する。 card_100_213_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_213_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「紫様、藍様、とても良い香りについてなのですが card_100_213_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1, ……私、少しわかったことがあります」 card_100_213_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_213_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あら、なにかしら。橙が見つけたんだもの。 card_100_213_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, きっと面白いことに違いないわ」 card_100_213_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 「一応先手を打っておくと、 card_100_213_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 甘い香りはシロツメクサの香りだからな」 card_100_213_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_213_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 橙は、そんなこと分かっていますよ、とほっぺを膨らませてから、ふとその表情を緩めた。 card_100_213_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_213_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 「よく晴れた日の紫様と藍様の香りは、 card_100_213_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, なんだか安心する……素敵な香りです……。 card_100_213_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 大好きな紫様と藍様の香りが、お日様の香りと card_100_213_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 混ざって、ずっと嗅いでいたいです……」 card_100_213_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1, うっとりとした橙の言葉に、紫と藍はばっと目を合わせて、二人とも自分のことを嗅ぐ。 card_100_213_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_213_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……汗くさいってわけじゃないわよね?」 card_100_213_01_29 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_213_01_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 「橙はそんなこと言いません、 card_100_213_01_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 純粋な誉め言葉です」 card_100_213_01_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あらそう。でも、香りのことを言われると、 card_100_213_01_34 SET_CARD_TEXT,1,1, なんだか恥ずかしくなってくるわね」 card_100_213_01_35 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_213_01_36 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 香水でもつけようかしらと紫は呟くと、橙はなにか誤解されてしまったかと慌てて口を開き、 card_100_213_01_38 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_213_01_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あ、汗くさいとかじゃなくて……お天気の日に card_100_213_01_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 干したお布団みたいな素敵な香りです」 card_100_213_01_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 「干した布団の香り、ねぇ……まあ、良い香りでは card_100_213_01_44 SET_CARD_TEXT,1,1, あるのだけど……それはそれで複雑だわ」 card_100_213_01_45 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_213_01_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 「紫様。橙は純粋に褒めているはずです。 card_100_213_01_47 SET_CARD_TEXT,1,1, ここは素直に喜んでおくべきかと」 card_100_213_01_48 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_213_01_49 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_213_01_50 SET_CARD_TEXT,1,1, 紫と藍は起き上がり、橙を撫でくりまわしたあと、その頭を嗅いでなるほどかぐわしいと褒める。 card_100_213_01_51 SET_CARD_TEXT,1,1, 二人の主から褒められた橙はそれはもう嬉しそうに、ありがとうございますとお礼を言った。 card_100_213_01_52 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,