// BOM card_100_216_00,2,52 START, SET_CARD_BG_IN,100216,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 静寂に包まれた迷いの竹林。聞こえるのは風に揺れる笹の葉のざわめきくらいのもの。 card_100_216_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 騒ぎの絶えない幻想郷において、平和なのは結構なことだ。が、それを不服と思う者もいる。 card_100_216_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_216_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ふわぁ~……暇だわ。 card_100_216_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_216_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, なにかイタズラのネタでもないかしら」 card_100_216_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_216_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_216_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 平穏よりも騒乱を好む因幡てゐからすれば、竹林の静寂はいささか物足りないらしい。 card_100_216_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 何か面白いことでもないかなぁ、などと考えていると――てゐの脳裏に、天啓が降りた。 card_100_216_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_216_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 「いいこと思いついたっ。まずはあの小人を適当な card_100_216_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_216_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 口実で呼び出して~。後は……クックック!」 card_100_216_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_216_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_216_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 小悪党のようにほくそ笑むてゐ。その顔を見れば、ろくでもないことだろうと察しはつく。 card_100_216_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, てゐの思いつきは本人にとっては名案でも、被害者には災難そのもの。まさに不幸の閃きなのだ。 card_100_216_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_216_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 「まずはあの化け猫を探さないと。私の提案に card_100_216_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_216_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 乗ってくれるかしら。猫は自由気ままだからねぇ」 card_100_216_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_216_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_216_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, うーんうーんと首をひねるが、てゐは「心配しなくていいか」と両手を小気味よく叩く。 card_100_216_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_216_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 「私のおかげで猫たちのリーダーとして card_100_216_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_216_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 認められたんだから、断るわけがないし」 card_100_216_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_216_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_216_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 心配事はこれでなくなった。あとは、楽しい楽しい暇つぶしのための準備をするだけだ。 card_100_216_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_216_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ニシシ。さあ、みんなも手伝ってね。 card_100_216_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_216_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, これからすごーく面白いことをするんだから」 card_100_216_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_216_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_216_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, イタズラの算段に笑うてゐに、周囲に集まっていた兎たちは諦めたように顔を見合わせる。 card_100_216_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 上司のイタズラに付き合わされるのも、部下として当然の役割なのだ。 card_100_216_00_40 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,