// BOM card_100_219_00,2,61 START, SET_CARD_BG_IN,100219,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「あー……退屈だ。なーんにもやることがない。 card_100_219_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, こんなに暇なのはいつぶりだ……？」 card_100_219_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_219_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あんまり暇暇言わないでよ。 card_100_219_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, こっちまで暇になってくるじゃない」 card_100_219_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 博麗神社の境内にて。死んだような顔つきで、 card_100_219_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 魔理沙と霊夢は退屈に押しつぶされそうになっていた。 card_100_219_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_219_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 「言わなくたって暇だろ。ずっと空を card_100_219_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 見上げてるだけじゃないか。若い身空で悲しいな」 card_100_219_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_219_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 「空を見上げることをしているのよ。だから私は card_100_219_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, あんたと違って暇じゃあないわ。一緒にしないで」 card_100_219_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 賽銭箱前の階段に座り込み、虚空を眺めるふたり。 card_100_219_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, だがその視線は空も、雲も通り抜けて、見はするものの何も見てはいない。 card_100_219_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 意識もずっと、凪ないでしまった海のようで、話してはいるが何も考えてはいなかった。 card_100_219_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_219_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 「退屈とは人生最大の病である、とは card_100_219_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, よく言ったものだな。このままだと病死する」 card_100_219_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_219_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 「でも怠惰は心地よい、に繋がるんでしょう？ card_100_219_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, じゃあ案外暇なのも悪くないのかもね」 card_100_219_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 「私は怠惰なんてごめんだ。いつだって刺激を card_100_219_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 求めているからな。今を時めく若者なもので」 card_100_219_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_219_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 「怠惰を嗜む老いぼれでどうも悪うございました。 card_100_219_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, あー……誰でもいいから card_100_219_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 参拝しに来てくれないかしら。 card_100_219_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 今なら快く持て成してあげるのに」 card_100_219_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 「違いない。妖怪でも人間でも仙人でも card_100_219_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 何でもいいから私たちの暇を解消してほしいぜ」 card_100_219_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_219_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_219_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 凪ないだ心に風が吹いたような気がして、意識を取り戻す。 card_100_219_00_47 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし次の瞬間には、博麗神社にはめったに来客がないということを思い出し、 card_100_219_00_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 再び考えることをやめるのだった。 card_100_219_00_49 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,