// BOM card_100_227_00,2,65 START, SET_CARD_BG_IN,100227, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 甘くて美味しいチョコレート。その原材料といえば……そう、外の世界では有名なカカオ豆である。 card_100_227_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_227_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 「こんな種から、あんなに美味しいお菓子が card_100_227_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, できるだなんて。人間の知恵ってすごいわ！」 card_100_227_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_227_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 幻想郷でそう馴染みのない、異国の種子を空に向かって掲げながら、秋穣子は訝し気に眺める。 card_100_227_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ばれんたいんでー……だっけ？　秋の催しじゃ card_100_227_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, ないけれど、みんな盛り上がっているみたい。 card_100_227_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 私たちもどうにかして関われないかしら…… card_100_227_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, なんとかして、無理やりにでも秋に card_100_227_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, からめることができれば……」 card_100_227_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_227_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 華やかなイベントが多い冬に多少の嫉妬心はあれども、それだけでは事の改善は見込めない。 card_100_227_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 大切なのは、どうやって自分の側にそれを取り込むか。穣子はそのために頭を捻った。 card_100_227_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 「そうだわ。芋にからめてみるのはどうでしょう。 card_100_227_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, スイートポテトみたいにしてみるの。 card_100_227_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 上手くできれば人間たちも喜ぶし、 card_100_227_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 私たちへの信仰心も増えてくれるかもしれない」 card_100_227_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_227_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 一年の中でもっとも短く、そしてもっとも儚い秋という季節。 card_100_227_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, それを司る秋姉妹は、自分達への信仰心を増やす方法を常に探し求めている。 card_100_227_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 「チョコレートって見た目も card_100_227_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, いろいろ変えられるみたいだし、 card_100_227_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 姉さんに頼めばさぞ綺麗な card_100_227_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, チョコレートを作ってくれるに違いないわ」 card_100_227_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 木々を紅葉させる役割を持つ手先の器用な姉を思い浮かべながら、穣子は再びカカオ豆へ視線をやる。 card_100_227_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_227_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あなたが私たちの救世主に成り得るのか、 card_100_227_00_47 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 試させてもらうわよ？」 card_100_227_00_49 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_227_00_50 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_227_00_51 SET_CARD_TEXT,1,1, この後、カカオ豆は秋姉妹の手によって、幻想郷に植えられた。 card_100_227_00_52 SET_CARD_TEXT,1,1, その種が芳醇に実るかどうかは、まだ誰も知らない。 card_100_227_00_53 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,