// BOM card_100_229_00,2,62 START, SET_CARD_BG_IN,100229, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, これは、あるユメの記憶。 card_100_229_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 激しく弾幕が飛び交い、土煙が舞い、火花散る中。空中だというのに、一人の少女が膝をついた。 card_100_229_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_229_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「まったく……手間かけさせるわね、本当に…… card_100_229_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 大人しく退治されなさいっての……」 card_100_229_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_229_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼女の前に立ちはだかるは、幻想郷の創設者。境界を操る大妖怪、八雲紫だ。 card_100_229_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 命の取り合いではない、あくまでも派手さ、綺麗さを競う弾幕勝負。 card_100_229_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし、それでも、力の差は歴然。霊夢は赤子の手をひねるように弄もてあそばれる始末だった。 card_100_229_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 「この私が本気を出す羽目になろうとはね…… card_100_229_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, いや、今までも大分本気だったけど……。 card_100_229_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 今更後悔したって許してあげないんだから。 card_100_229_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, そのいけ好かない笑顔を card_100_229_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, ぐずぐずにしてあげるわ！」 card_100_229_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_229_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 手にしたカードは、彼女のラストワード。 card_100_229_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, これが破られたら、霊夢の敗北は決定づけられてしまう。だからこその、奥の手だ。 card_100_229_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 「いくわよ紫！ card_100_229_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 避けたら承知しないんだから！　『夢想天生』！」 card_100_229_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_229_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 霊夢という存在を、ありとあらゆるものから宙に浮かせ、事実上の無敵と化す。 card_100_229_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 目を瞑つむった霊夢を中心に、無数の札と弾が弾幕となり、敵に向かって飛来していく。 card_100_229_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 遊びでなければ誰も勝つことができない。――しかし、これは弾幕ごっこ。そこに無敵は存在しない。 card_100_229_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_229_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 「そん、な…… card_100_229_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 私の切り札が…夢想天生が破られるなんて……」 card_100_229_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 負けた霊夢は浮遊力を失い、地面へと真っ逆さまに落ちていく。 card_100_229_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, けれど、敗北を確信してもなお、その瞳は絶望に沈んではいなかった。 card_100_229_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 落ちて、落ちて、落ちて落ちて落ちて――地面にぶつかる、まさにその瞬間。 card_100_229_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_229_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 「――ハッ！　あ、あー……？ card_100_229_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, もしかして、今の夢……？」 card_100_229_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_229_00_47 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_229_00_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 無敗の巫女だっていつかは敗れるのだろうか。しかし、その時…… card_100_229_00_49 SET_CARD_TEXT,1,1, 空を知るその瞳が、絶望に染まる事はないのだろう。 card_100_229_00_50 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,