// BOM card_100_233_01,2,53 START, SET_CARD_BG_IN,100233, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, ひらり、と舞い降りてきた梅の花びらが、酒杯に映った逆さまの満月に浮かぶ。 card_100_233_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 酒杯の湖面に浮かぶ小舟に笑みを浮かべ、萃香は旧友に問う。 card_100_233_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_233_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「で、地底ではどんな感じなの? card_100_233_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1, あんたのことだから、 card_100_233_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_233_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1, お節介焼いてるんじゃないの?」 card_100_233_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_233_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 「お節介とはご挨拶だね。けどまあ、 card_100_233_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, そうだね……いろんな妖怪とダチになったよ。 card_100_233_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 別れた数よりも多いくらいに、ね。 card_100_233_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, そうそう、この間なんかね――」 card_100_233_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_233_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_233_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 鬼の宴に、湿っぽい話は似合わない。 card_100_233_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 弔いの酒を飲み干したふたりの鬼は、互いの『今』を語り始める。 card_100_233_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_233_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_233_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 「でな、そしたらパルスィのやつが card_100_233_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 妬ましいって絡んできてさぁ~」 card_100_233_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_233_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_233_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ははっ、なかなかおもしろいやつだな。 card_100_233_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_233_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 今度、私にも紹介してくれよ」 card_100_233_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_233_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_233_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 月下の酒宴は、月が頂点を遥か通り過ぎても続き、話題はいつしか、それぞれの友人へと移っていた。 card_100_233_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_233_01_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 「勇儀も会っただろうけど、 card_100_233_01_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_233_01_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 人間にもおもしろいやつが多いぞ~。 card_100_233_01_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_233_01_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 今度はそいつらとも一緒に飲もうか」 card_100_233_01_34 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_233_01_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 別れを重ねた分、出会いもまたあった。過去はいつだって、未来につながっているものだ。 card_100_233_01_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 勇儀と再会したように、過ぎ去った過去とて、未来でまみえることもある。 card_100_233_01_37 SET_CARD_TEXT,1,1, そう思えば、ひと時の別れを悲嘆することはないはずだ。 card_100_233_01_38 SET_CARD_TEXT,1,1, なにより、自分たちもまた、いずれは忘れられ、消え去る。醒めれば忘れる、一夜の夢のように。 card_100_233_01_39 SET_CARD_TEXT,1,1, ならばその夢、楽しまなければ損というものだろう。 card_100_233_01_40 SET_CARD_TEXT,1,1, この幻想郷自体が、永きを生きてきた鬼にとっては、夢のようなものなのだから。 card_100_233_01_41 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,