// BOM card_100_239_00,2,48 START, SET_CARD_BG_IN,100239, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「あぁ……妬ましい。地上の光が妬ましい。 card_100_239_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_239_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 巡る風が妬ましい……。 card_100_239_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_239_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 地底の暗さが妬ましい、生ぬるい空気も妬ましい」 card_100_239_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_239_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 旧地獄の入り口を見守る番人である水橋パルスィは、今日もあらゆるものを妬む。 card_100_239_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 橋姫はしひめであるパルスィは、地底を訪れる者を見守るのがその役割だ。 card_100_239_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 旧地獄は弱肉強食の厳しい世界。不用意に訪れる者には、帰るように促す優しさを見せることも多い。 card_100_239_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし同時に、他人の嫉妬心を操り、またあらゆるものに嫉妬する妖怪でもある。 card_100_239_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, そう聞くと非常に不健全にも思えるが、 card_100_239_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, パルスィにとって、嫉妬心は自分の力を高めるために必要なのだ。 card_100_239_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_239_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 「こんなにも妬ましい日は、 card_100_239_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_239_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 勇儀やヤマメとお酒が飲みたくなるの。 card_100_239_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_239_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 勇儀はいつもカラッとした性格で妬ましいし、 card_100_239_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_239_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, ヤマメは気さくで明るいところが妬ましいもの。 card_100_239_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_239_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, ふふ……ほんと、妬ましいわ」 card_100_239_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_239_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 嫉妬せずにはいられない、嫉妬することがその存在の根幹となっているパルスィにとって、 card_100_239_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 遠慮せずに嫉妬できる相手こそ、得難い友人なのかもしれない。 card_100_239_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 地底に住んで久しいパルスィは、光に満ちた地上からの来訪者を妬んだこともある。 card_100_239_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, けれど、地上の光も、地底の暗さも、パルスィにとっては等しく嫉妬の対象だ。 card_100_239_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 逆に言えば、パルスィはどんなところにいようと自分らしくあれるということかもしれない。 card_100_239_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_239_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 「そういえば、もうすぐ石桜の降る季節が来るわ。 card_100_239_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_239_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 今年もさぞかし美しくて、妬ましいことでしょう。 card_100_239_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_239_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, くす……明日もきっと、 card_100_239_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_239_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 妬ましい日になってくれるはず」 card_100_239_00_36 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,