// BOM card_100_247_01,2,82 START, SET_CARD_BG_IN,100247, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 「お茶会にまで誘っていただいてありがとう」 card_100_247_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「いいのよ、リハーサルを見てもらったお礼よ」 card_100_247_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_247_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 後日、雛はアリスの家で紅茶を嗜んでいた。 card_100_247_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 山でリハーサルを見てもらったあと、アリスがお茶会に誘ったのだ。 card_100_247_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, ひとしきり二人で話をしてから、アリスは微笑む。 card_100_247_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_247_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 「実はね、劇の筋書きを少し変えてみたの。 card_100_247_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, また見てもらってもいいかしら？」 card_100_247_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 「えぇ、私でよければ喜んで」 card_100_247_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, いつも使っている上海人形だけでなく、様々な役を振り分けられた多種多様な人形の数々。 card_100_247_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 決して一人では扱えるはずのないそれを、彼女は表情一つ変えずに操り始める。 card_100_247_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_247_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 「むかーしむかし、あるところに…… card_100_247_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 不幸を集めてしまう、一人のお姫様がいました」 card_100_247_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_247_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1, ピアノを奏でるように指を動かすと、人形たちは役に従い、滑らかな演技を披露していく。 card_100_247_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, まるで人形たちに魂が宿っているかのようなその動きに、雛は思わず感嘆の吐息を漏らした。 card_100_247_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 「山でみたときよりもすごいわね……。 card_100_247_01_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_31 SET_CARD_TEXT,1,1, ねぇ、その魔法って、あなたが作った人形以外も card_100_247_01_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 操ったりできるのかしら？」 card_100_247_01_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_247_01_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あまり試したことはないけれど、 card_100_247_01_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 私の魔力を込めさえすれば可能だと思うわ」 card_100_247_01_38 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_39 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ふぅん……ずっと山で雛を流すだけの生活には card_100_247_01_41 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_42 SET_CARD_TEXT,1,1, 飽きてきたところだったの。 card_100_247_01_43 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 人形劇ができるようになれば、この退屈も card_100_247_01_45 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 少しは紛らわせることができるかしら？」 card_100_247_01_47 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_247_01_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ふふっ。じゃあ、私が魔法を教えてあげる。 card_100_247_01_49 SET_CARD_TEXT,1,1, 人形は、常に人の歩みと共にある存在。 card_100_247_01_50 SET_CARD_TEXT,1,1, きっと覚えられるわ。時間はかかるでしょうけど」 card_100_247_01_51 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_52 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_53 SET_CARD_TEXT,1,1, 「その心配はいらないわ。だって、私にも、 card_100_247_01_54 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_55 SET_CARD_TEXT,1,1, あなたにも、年月はいくらでもあるのだから」 card_100_247_01_56 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_247_01_57 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_58 SET_CARD_TEXT,1,1, 魔法使いの少女がもたらした娯楽は、山奥でひとり佇たたずむ少女の心を動かすには十分すぎるものだった。 card_100_247_01_59 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_247_01_60 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_61 SET_CARD_TEXT,1,1, 「――劇をするなら、人形がいるわね」 card_100_247_01_62 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_63 SET_CARD_TEXT,1,1, きっといつか、彼女についての噂は上書きされることだろう。 card_100_247_01_64 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_65 SET_CARD_TEXT,1,1, 「今度家に来たときに、人形を作ってあげる。 card_100_247_01_66 SET_CARD_TEXT,1,1, あなたに似た、可愛い人形を」 card_100_247_01_67 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_247_01_68 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_247_01_69 SET_CARD_TEXT,1,1, 厄神様やくじんさまに近づけば、如何いかなる人間や妖怪でも笑顔になる――そんな微笑ましい噂に。 card_100_247_01_70 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,