// BOM card_100_248_00,2,43 START, SET_CARD_BG_IN,100248, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 人里では祭り以外にも小さな行事が行われている。今日はアリスが人形劇を行う日――。 card_100_248_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 夜も更け、辺りが静まる。煌めく星空の下、人里の子どもや大人が拍手を送ると、そっと幕が上がる。 card_100_248_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, アリスのステージは不思議な光に照らされ、見えない糸で操られた人形が踊りだした。 card_100_248_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_248_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, その様子を家屋の屋根の上から見下ろす影がひとつ。 card_100_248_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼女は、闇に蠢うごめく光の蟲むし――リグル・ナイトバグだ。 card_100_248_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_248_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 「次の演出は……うんうん。了解!」 card_100_248_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_248_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, リグルは連絡用の人形から聞こえてくるアリスの指示に従い、蟲たちの光を操る。 card_100_248_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 蟲たちは青く柔らかい光を放ち、ステージを淡く照らしていた。 card_100_248_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_248_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 「私と蟲たちにかかれば、 card_100_248_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_248_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, このぐらいどうということはないわ!」 card_100_248_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_248_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_248_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 観客たちはステージで踊る人形たちに夢中。 card_100_248_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 蟲たちはあくまで人形を引き立てるために、ステージをささやかに彩る。 card_100_248_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 蟲のことにも、リグルのことにも、誰も気がつかない。 card_100_248_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, だがリグルはそれでよかった。 card_100_248_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 観客が楽しんでくれれば、それでいいと思っていた。 card_100_248_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_248_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 「さあ、フィナーレだ! card_100_248_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_248_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 蟲たちよ、派手に演出してあげよう!」 card_100_248_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_248_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_248_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, リグルの声に反応して、蟲たちは人形たちを鮮あざやかに照らす。 card_100_248_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, そしてフィナーレを迎えたステージ。鳴り止まない拍手。 card_100_248_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, その歓声に、リグルは人知れず、誇らしげに頭を下げた。 card_100_248_00_31 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,