// BOM card_100_254_00,2,45 START, SET_CARD_BG_IN,100254,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, この幻想郷に存在する妖怪たちの中には、当然、翼を持つ者だって存在する。 card_100_254_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 氷の翼、鳥とも蟲むしともとれない翼。多種多様な翼があるが、その中でも彼女たちのは別格だ。 card_100_254_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_254_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 風よりも速い幻想ブン屋――鴉天狗の射命丸文と、地獄関所の番頭神――鶏の神である庭渡久侘歌。 card_100_254_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 黒く鮮やかな鴉の翼と、白く華やかなニワタリ神の翼。 card_100_254_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 宙を掻き分け、風を纏いて、大空を滑空する。大きく美しい、お手本のような翼を持つ二人。 card_100_254_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 黒と白のコントラストを映すその二つの影は、幻想郷をはるか上空から見下ろしていた。 card_100_254_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_254_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あやややや。 card_100_254_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 鶏のくせに空を飛べるとは……やはり card_100_254_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 神ともなると常識から逸脱するものなのですね」 card_100_254_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 「鶏が空を飛べないなんていうのは、 card_100_254_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, みんなの勝手な思い込みにすぎません。 card_100_254_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 私たちだって本気を出せば、空を飛ぶぐらい card_100_254_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 造作もないのです! コケー!」 card_100_254_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_254_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 「なるほど……ニワタリ神の秘密にもっと card_100_254_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 迫ってみれば、いい記事が書けるかもしれません。 card_100_254_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 突然ですが、これから私の取材を card_100_254_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 受けてもらってもいいでしょうか?」 card_100_254_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 「鶏の地位向上に繋がるのならば、喜んで! card_100_254_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 答えられる範囲でなんでもお答えいたしますよ」 card_100_254_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_254_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 意気揚々と取材を受ける久侘歌の頭の上で、小さなひよこも「ピ!」と鳴いた。 card_100_254_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 記憶力の乏しい久侘歌がどれだけ文の期待に応えられるのか心配だ、とでも言わんばかりに。 card_100_254_00_33 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,